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2020.08.18
GRANT

NEDO-PCAに採択されました。

助成事業名称:「IoT在宅血糖モニタリングシステムの開発」

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(通称NEDO)の「研究開発型ベンチャー支援事業/Product Commercialization Alliance」(通称NEDO-PCA)においてProvigateの提案が採択されました。
本提案事業では、AMED先端計測事業でその有用性が確認されたユニークな糖尿病関連バイオマーカーに関し、NEDO-SCA事業の支援の下で開発された血液サンプルの測定システムの要素技術を組み合わせ、システムのプロトタイプを開発します。
本事業はダイキン工業との業務資本提携と合わせ連携して進めてまいります。
研究開発期間は、交付決定日から2021年2月28日を予定しています。
研究代表者:関水康伸

糖尿病は血糖値があがる病気。だから糖尿病のある人は血糖を測定する。この様にシンプルに考える人が多いのではないでしょうか。
しかし、一口に血糖測定と言っても、目的は多様です。糖尿病の診断、インスリンの自己注射のドージング、薬の効きすぎなどによる低血糖の回避、行動変容など、血糖測定の場面は実に多様です。目的にあった血糖測定法を上手に選択しなければなりません。

自己血糖測定法には、広く普及しているSMBG(Self-Monitoring of Blood Glucose)や近年普及してきたCGM(Continuous Glucose Monitoring)が有ります。
この2つの血糖測定法は、主にインスリンなどの注射製剤を自己注射される患者さんに合わせて作られています。
この2つの手法以外に、簡便かつ日常的に自宅で血糖を測定する方法はこれまでありませんでした。

インスリンなど一部の薬は、非常に効き目が強いために、使用量を間違えると危険な低血糖を引き起こしかねません。
従って、例えばインスリンを利用する方は、自宅で自己注射をする前に、正確に随時血糖を測定し、注射する量(ドース)を丁寧に決める必要があります。また、注射を打った後にも、低血糖の兆候があるときには、随時血糖を測定し、必要に応じてジュースを飲むなどし、低血糖を回避する必要が有ります。
しかし、いずれの手法も侵襲性が課題となります。また、SMBGは頻回測定をしなければならないので、積み上げると経済的な負担も大きくなります。CGMは連続的に間質液糖が測定できますが、センサの価格が安いものでも6,000円程度し、さらに2週間に一度は付け替える必要が有り、やはり経済的な負担が大きなものです。
SMBGやCGMは、侵襲性や費用の面から、残念ながら万人向けにはなっていません。特に日本では、自己血糖測定が保険適用になっているのは、糖尿病患者の1割以下のインスリンユーザーのみとなっています。

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